May 212006
 

暑くなってきて日中Ultra 10を動かし続けることに引け目を感じるようになってきました。何しろ白熱電球6個相当の発熱量?らしいですから。
そこでDebian/mipsel on Cobalt Qube再びです。
参考サイトは前回同様Debian on Cobaltです。以前にくらべて大分様変りしています。

環境

  • Cobalt Qube本体
    Cobalt Qubeに割り当てるIPアドレスは192.168.0.254で、MACアドレスは00:10:e0:00:56:d5です。
  • サーバ
    nfsやdhcpサーバはAlpha XP1000のGentoo Linuxになります。
    こちらのマシンでminicomを使いシリアルコンソール操作もおこないます。
    IPアドレスは192.168.0.253です。
  • インターネット接続ルータ
    インターネットアクセスのためのルータは192.168.0.1になります。
  • nfsサーバの用意

    nfsはカーネル組み込み済みですので、nfs-utilsをインストールします。

    # emerge -v nfs-utils
    

    /etc/exportsに以下のエントリを追加します。

    /nfsroot        192.168.0.0/24(ro)
    

    nfsサービスを起動します。

    # /etc/init.d/nfs start
    

    dhcpサーバの用意

    dhcpパッケージをインストールします。

    # emerge -v dhcp
    

    /etc/dhcp/dhcpd.confファイルを用意します。/etc/dhcp/dhcpd.conf.sampleをコピーして、以下のsubnetエントリを追加しています。

    subnet 192.168.0.0 netmask 255.255.255.0 {
      host cobalt {
        hardware ethernet 00:10:e0:00:56:d5;
        fixed-address 192.168.0.254;
        option routers 192.168.0.1;
        next-server 192.168.0.253;
        option root-path "/nfsroot";
        filename "default.colo";
        option host-name "cobalt";
      }
    }
    

    dhcpサービスを起動します。

    # /etc/init.d/dhcpd start
    

    nfsrootへのインストーラ配置

    nfsroot.tar.gzを入手し、/nfsrootに展開します。

    # wget -N http://ftp.debian.org/debian/dists/stable/main/installer-mipsel/current/images/cobalt/nfsroot.tar.gz
    # tar xzvf ~/nfsroot.tar.gz -C /
    

    シリアルコンソール準備

    シリアルコンソール接続用にminicomパッケージをインストールします。

    # emerge -v minicom
    

    シリアルケーブルを接続してminicomを起動し、ポート設定を115200 8N1にして準備完了です。

    インストール開始

    サーバ側の準備が準備できたのでいよいよインストール開始。
    Cobalt Qube本体の右ボタンと左ボタンを同時押ししたまま電源を投入すると、LCDに”Net booting”と表示され、その後ブートメニューが表示されるはずなのですがFAILEDとなってしまいます。
    シリアルコンソールを見ると、どうやらハードディスクをmountしようとして失敗しているようです。

    Decompressing \ done.
    
    [ "CoLo" v1.16 ]
    stage2: 8ffa0000-90000000
    cpu: clock 250.000MHz
    pci: unit type <Qube2>
    tulip: #0 device 21143
    tulip: #1 device 21143
    tulip: {00:10:e0:00:56:d5}
    ide: resetting
    boot: running boot menu
    1> lcd 'Booting...'
    1> mount
    ide: {ST3160023A}
    ide: LBA48 66055248
    ide: supports PIO mode 4
    ide: mode 4 timing
    invalid partition table
    script aborted <1>
    >
    

    ディスクはまっさらの状態ですのでパーティションテーブルなんてありません。
    「こりゃ、NetBSDでDiskless bootでもして、パーティション切らないとダメか?」と思いましたが…
    >プロンプトでhelpしてみるとbootといったコマンドがあるようです。更にboot listとしてみるとNFSブートできそうな雰囲気。だめもとで入力してみたところ、無事インストーラまでたどり着きました。

    > help
    :
    boot             [list | default] [option]
    :
    > boot list
    1: . Disk    (hda)
    2: . Network (NFS)
    3: . Network (TFTP)
    4: . Boot shell
    > boot 2
    

    最後までうまくいくかまだわかりません。
    Cobalt Qubeのパーテション1番めはext2 (revision 0)でないといけないので、それを作れればまず大丈夫だと思うのですが。

    しかし夏が近付くたびにこんなことをやってます。
    去年の夏はiBook(Debian)、その前はOpenBlockSS(Debian)、それより更に前はCobalt Qube(NetBSD)で、涼しくなったらAlphaかSPARC。
    省電力系のIAサーバでも自作したいですね。

    ■2006-05-22追記
    パーティションも設定できて無事インストールできました 😀

Sorry, the comment form is closed at this time.