暑くなってきて日中Ultra 10を動かし続けることに引け目を感じるようになってきました。何しろ白熱電球6個相当の発熱量?らしいですから。
そこでDebian/mipsel on Cobalt Qube再びです。
参考サイトは前回同様Debian on Cobaltです。以前にくらべて大分様変りしています。
環境
- Cobalt Qube本体
Cobalt Qubeに割り当てるIPアドレスは192.168.0.254で、MACアドレスは00:10:e0:00:56:d5です。 - サーバ
nfsやdhcpサーバはAlpha XP1000のGentoo Linuxになります。
こちらのマシンでminicomを使いシリアルコンソール操作もおこないます。
IPアドレスは192.168.0.253です。 - インターネット接続ルータ
インターネットアクセスのためのルータは192.168.0.1になります。
nfsサーバの用意
nfsはカーネル組み込み済みですので、nfs-utilsをインストールします。
# emerge -v nfs-utils
/etc/exportsに以下のエントリを追加します。
/nfsroot 192.168.0.0/24(ro)
nfsサービスを起動します。
# /etc/init.d/nfs start
dhcpサーバの用意
dhcpパッケージをインストールします。
# emerge -v dhcp
/etc/dhcp/dhcpd.confファイルを用意します。/etc/dhcp/dhcpd.conf.sampleをコピーして、以下のsubnetエントリを追加しています。
subnet 192.168.0.0 netmask 255.255.255.0 { host cobalt { hardware ethernet 00:10:e0:00:56:d5; fixed-address 192.168.0.254; option routers 192.168.0.1; next-server 192.168.0.253; option root-path "/nfsroot"; filename "default.colo"; option host-name "cobalt"; } }
dhcpサービスを起動します。
# /etc/init.d/dhcpd start
nfsrootへのインストーラ配置
nfsroot.tar.gzを入手し、/nfsrootに展開します。
# wget -N http://ftp.debian.org/debian/dists/stable/main/installer-mipsel/current/images/cobalt/nfsroot.tar.gz # tar xzvf ~/nfsroot.tar.gz -C /
シリアルコンソール準備
シリアルコンソール接続用にminicomパッケージをインストールします。
# emerge -v minicom
シリアルケーブルを接続してminicomを起動し、ポート設定を115200 8N1
にして準備完了です。
インストール開始
サーバ側の準備が準備できたのでいよいよインストール開始。
Cobalt Qube本体の右ボタンと左ボタンを同時押ししたまま電源を投入すると、LCDに”Net booting”と表示され、その後ブートメニューが表示されるはずなのですがFAILEDとなってしまいます。
シリアルコンソールを見ると、どうやらハードディスクをmountしようとして失敗しているようです。
Decompressing \ done. [ "CoLo" v1.16 ] stage2: 8ffa0000-90000000 cpu: clock 250.000MHz pci: unit type <Qube2> tulip: #0 device 21143 tulip: #1 device 21143 tulip: {00:10:e0:00:56:d5} ide: resetting boot: running boot menu 1> lcd 'Booting...' 1> mount ide: {ST3160023A} ide: LBA48 66055248 ide: supports PIO mode 4 ide: mode 4 timing invalid partition table script aborted <1> >
ディスクはまっさらの状態ですのでパーティションテーブルなんてありません。
「こりゃ、NetBSDでDiskless bootでもして、パーティション切らないとダメか?」と思いましたが…
>プロンプトでhelpしてみるとbootといったコマンドがあるようです。更にboot listとしてみるとNFSブートできそうな雰囲気。だめもとで入力してみたところ、無事インストーラまでたどり着きました。
> help : boot [list | default] [option] : > boot list 1: . Disk (hda) 2: . Network (NFS) 3: . Network (TFTP) 4: . Boot shell > boot 2
最後までうまくいくかまだわかりません。
Cobalt Qubeのパーテション1番めはext2 (revision 0)でないといけないので、それを作れればまず大丈夫だと思うのですが。
しかし夏が近付くたびにこんなことをやってます。
去年の夏はiBook(Debian)、その前はOpenBlockSS(Debian)、それより更に前はCobalt Qube(NetBSD)で、涼しくなったらAlphaかSPARC。
省電力系のIAサーバでも自作したいですね。
■2006-05-22追記
パーティションも設定できて無事インストールできました 😀
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