May 222006
 

SolarisでSoftware RAIDで設定したRAID1構成を解除する方法です(RAID構成前と同じ状態にする)。
RAID1を構成しているディスクの障害時に、一時的に切り離す方法(metadetach)はいろいろ見つかるのですが、ここに書くのは完全に解除してしまう方法です。

  1. /etc/vfstabの記述をmdデバイスからスライス直接指定に変更
    /dev/md/dsk/d10のようにmdデバイスの指定を/dev/dsk/c0t0d0s0のようなディスクのスライスを直接指定するように書き換えます。
  2. /etc/systemのrootdev指定書き換え
    /etc/systemがmetarootコマンドで書き換えられていますので、そちらも戻します。具体的にはrootdev指定が追加されているのでそちらをコメントアウトします。

    * Begin MDD root info (do not edit)
    * rootdev:/pseudo/md@0:0,10,blk ← 行頭に*を追加
    * End MDD root info (do not edit)
    
  3. リブートし、mdデバイスを使用しない状態に切り替え
  4. サブミラーd12をmdデバイスから切り離し、ストライピングを解除
    # metadetach d10 d12
    # metaclear d12
    
  5. metaclearでmdデバイスをクリア
    d11はd10の唯一のサブミラーとなるのでmetadetachできませんが、d10をmetaclear後にd11もmetaclearできるようになります。先のmetadetachをおこなわずにd10、d11、d12のmetaclearだけでよかったのかもしれません。

    # metaclear d10
    # metaclear d11
    
  6. metadbコマンドでmetaデバイス状態データベースを削除
    # metadb -f -d c0t0d0s1
    

と順におこなえば完了。記憶を頼りに書いているので微妙に違ってるかもしれません。

Sorry, the comment form is closed at this time.